主旨
あらゆる意味で最も大きく変化する年代は10代です。その時期に海外で生活体験するのは、若者たちにとって大きな心の財産になることでしょう。
ホームステイではお客様ではなく家族の一員となり、文化や習慣、言語などを学び、温かい人間関係を築きながら、その国の家庭の日常生活を体験します。
このひとり立ちの旅を通して、若者たちが広く世界をみる目と心を養い、真の地球人としての自覚を育むよう願っています。
セルラスでは、本人そして保護者を含めた事前準備活動を数回行い、ホームステイ後にはピアザやセルラス会員との報告会において、体験を話します。ホームステイは交流に行っている間だけではなく、前後の活動も非常に重要であると私たちは考えています。実際にこの活動を通して、子ども達そして送り出す保護者も多くのことを学び成長しています。
韓国アンニョンハセヨ交流
※2020年はオンラインで交流を行いました。
概要
「LEX青少年文化交流研究所」と相互間で青少年ホームステイプログラムを実施しています。
対象 | 小学校4年生〜中学生 |
時期 | 夏季休暇/7泊8日 |
交流の様子
2018年8月3日、関西国際空港にセルラスの子どもたちがワクワクドキドキ、胸を高まらせ集合しました。
同じころ、成田空港でもセルラスの小中学生が、出発を待っていました。
そうです!今年もセルラス青少年アニョハセヨ交流8日間が幕を開けました。
セルラスの活動を始めた頃からずっとこの交流を夢見ていた子供たちもいますが、
具体的には今年の3月に行われたオリエンテーションから準備が始まり、約半年間の研修を経ての出発です。
セルラスはこの交流に向けて、まず、子供たちと3つの約束をします。
挨拶をする。心からありがとうを言う。自分のことは自分でする。
子供たちはこの3つのことに真摯に向き合い、常に心がけ、ホストファミリーの家族の一員になれるように、頑張りました。
研修が始まった頃は、なかなか自分から発言が出来なかったり、笑顔が無かったり、声が小さかったり。
でも日を増すごとに、子供たちは笑顔あふれる、たくましい姿へと変わっていきました。
不安でいっぱいだった子も、準備を重ねるごとに気持ちが「ワクワクドキドキ」に変わり、
元気いっぱいにホストファミリーの元へ出発しました。
いよいよホームステイが始まりますが、すべてが上手くいくわけではありません。なぜだかわからないけど、涙が出ちゃったり、
お母さんのことを思い出し、家に電話をしたくて仕方なくなったり、体調には気をつけていたはずなのに、
ステイ中に高熱が出てきてしまったり…。
何とか自分の想いを伝えようとしているのだけど、うまく伝わらなかったり…。
現実は、予期せぬことがたくさん待ち受けていたのでした。
でも、そんな目の前に立ちはだかる様々なハードルを、子供たちは一生懸命乗り越えて、
一回りも二回りも大きくなっていきました。
毎日がチャレンジの連続だった8日間を終え、帰国した子供たちの姿は、本当に自信に満ち溢れ、キラキラ輝いていました。
ホストファミリーの胸に飛び込み続け、家族の一員になってきたことが伺えました。
一つ、忘れてはいけないこと。それは一人だけで頑張ってきたのではないということ。
お父さん、お母さん、ピアザの仲間、周りの人達がみんなで見守り、応援してきてくれたからこそ、
その先の大きな成長につながります。「人と一緒に」というセルラスの環境は、ピアザ、
また日本を出た時に、改めてその大切さに気付くことになります。
交流はこれで終わりではありません。この8日間で自分が見つけた事、学んだことを振り返る作業はこれからも続きます。
色々な人に何度も報告をすることで、この交流の大切なことが、本人の中に落ちていき、彼らはさらに成長していきます。
聞いているメンバーも、疑似体験をして、この体験を共有し、世界を広げていきます。
また、この先アニョハセヨ交流に挑む後輩たちにとっても、
彼らの豊富な経験を受け継ぐことが、成長につながっていきます。
アメリカ・ホームステイ交流
概要
民間の非営利団体「ユートレック国際交流センター」が毎年行っている国際青少年交流プログラムに青少年を派遣しています。
対象 | 小学校4年生〜大学生 |
時期 | 夏季休暇/2週間〜1か月 春季休暇/2週間 |
参加者の声
英語の壁をなくす秘訣は、人の壁をなくすことだった!
世田谷区 中学1年 櫻木さん
コロラド州へホームステイ
Hello! My name is Minami Sakuragi. Nice to meet you!
私は2016年の夏休みに、アメリカのコロラド州で一カ月ホームステイしました。 コロラド州は自然豊かで、地平線や野生の動物が見られるところです。
私のホストファミリーはSwiftファミリーという家族で、Mom(ホストマザー)、 Dad(ホストファザー)、Ella 10才(ホストフレンド)、Eric 7歳(Ellaの弟)の4人と、 犬、猫、にわとり、ウサギ、そして小鳥もいる、大家族でした。
ハエと友達!? そこから抜け出さなくちゃ!
私はホームステイの最初の頃、ハエと友達状態で、誰とも話さず、家にいるハエや動物たちの写真ばかり撮っていました。
しかし3日目の夜に、「このままではいけない」と、 行く前に決めた自分の目標『積極的に話しかけて英語の壁をなくす』を思い出し、次の日から家族としっかり目を合わせるようにしたり、自分から声をかけたりしてみました。
そうするうちに、Momに「お腹すいた?」とか「何食べたい?」とか聞かれると、EllaやEricより先に返事している自分に気づきました。
帰国後気付いたこと
私はホームステイ中は相手が何を言っているのか、ほとんど分かったし、多少は辞典を使ったけれど、 英語で返答も出来ました。
でも、日本に帰ってきて友達に英語で話されてもよく分からず、 また「なんか英語で話して」と言われても口から英語が出てきませんでした。
それは多分、アメリカでは“場面の状況”と“想像力”があって、日本ではその二つがないから話せないのではないかなと思います。
“場面の状況”とは、例えばもうすぐ寝る時間で何かを言われたら、きっと「(あなたは)もう寝ますか?」と聞いているのだと思えます。
何もないところで突然何か言われてもわかりません。
“想像力”とは、状況に加えて、「You」と「go to bed」のように単語が分かれば、 「あ!きっと(あなたは)もう寝ますか?と聞いてるんだろうな」と想像することができます。
‘状況’から物事を‘想像する’ことは、ただ学校に行っても出来るようにはなりません。
それが出来るようになったのは、セルラスのロールプレイがあったからだと思います。
セルラスのロールプレイは、初めに日本語でイメージを創りますが、普通にするのではなく、砂漠の中だったり、極寒の地だったり、巨人だったり、小人だったりして、その時の場面を想像しながら創るので、その時に二つのことが出来る力がついたのだと思います。
帰国後の私の変化
また、私はホームステイに行って二つのことが分かりました。
一つ目は、英語との壁は、人との壁、言葉との壁でもあったということです。
私は中学校に入り、英語を勉強するにつれ、英語の壁ができました。
ですが、1ヵ月のホームステイで英語が実際の生活で使われることを感じたので、帰ってきてから、それを学ぶ学校の英語の授業も楽しくなって好きになりました。
ある時、友だちと遊びに出かけた時、イスラム系の人が道でキョロキョロしていて、 私には困っているように見えたので、近寄ろうとしました。すると友達が「いいじゃん、何でいくの?」と言ってきましたが、 そんなことは一切気にせず、「大丈夫ですか?」と聞きにいきました。結局募金をもらう人だったけど、昔の自分だったら友達のように気にせず通り過ぎていたと思います。
アメリカでのホームステイ生活で、外国人という感覚や、言葉が通じなかったらどうしようという 恐れがなくなり、どんな人とも向き合える自信が出来たのだと思います。
二つ目は、人種や国籍が違っても家族になれるという実感を持ちました。
初めは全く話せなかったけれど、お互いが話したいと思ったり、家族になりたいと思い、毎日お互いにハグをして、遊んで、会話して、互いを思い合って生活していく中で、私達は本当の家族になれたと思います。
今回のホームステイはとてもいい経験が出来た1ヵ月でした。
また是非アメリカの家に帰りたいです。
そしてこの経験を生かして2020年の東京オリンピックのボランティアをして、いろいろな国の人と関わっていきたいです。
メキシコ・ホームステイ交流
概要
「Instituto Cultural México Japonés de Morelos, A. C.」
「Salón del japones」
「Colegio Mundo Feliz de Cuernavaca」
を中心に、相互間で青少年ホームステイプログラムを実施しています。
対象 | 小学校6年生〜大学生 |
時期 | 冬季休暇/10〜14日間 |